下記の電動車いすは東京都の基準外交付の判定を受け購入しました。
ライトなどは認めてもらえませんでしたが、本体のほとんどは認めてもらい
自己負担は数万円程度ですむことができました。まぁこれだけのものを
認めてもらえるということはそれだけ障害の程度が重いということで
少し複雑な気がしますが…。
この電動車椅子の存在を初めて知ったのは1996年所沢の
国立障害者リハビリテーションセンターに入院したときでした。
そのころはインターネットなどなく、電動車いすについての情報はどこから入手すればと
国リハに車いすを作るために入院しました。はじめはイマセンの電動車いすを
改良してと、考えていましたがPTの先生に色々と改良点を話しているうちに
それならこういう車いすがあるよと、このインバケアの車いすを勧められました。
まだまだ改良点はありましたが、今まで乗っていたイマセンの電動にもよい点がありましたが
イマセンの電動車いすを改良するより、このインバケアの車いすを改良した方が
より理想の電動車いすに近づくと思い、購入するにいたりました。
電動車いす(米国インバケア社製)は、チンコントロールで、リクライニング式のものを
使っています。インバケアの良いところは、頑丈に作られたその耐久性。
タイヤは標準より太いものを、使っています。 タイヤを太くして、空気圧を低めに調整すると 乗り心地が、かなり良くなります。 (右側が標準のタイヤ) ダイヤを取り換える際に黒いダイヤにしようと 思い探してみたのですが、車いす用では 存在せず、なぜないのかと調べていくうちに 車いすのタイヤが白いのは床などを汚さない ために白いことが判明。なんでもアメリカで 車いすのためにじゅうたんを真っ黒にされて しまった施設の持ち主が車いすメーカーに 対して多額の賠償請求を起こしたなんて話を 聞きました。黒いタイヤの方がカッコイイと 誰もが装着したらデパートなど屋内施設は 真っ黒になってしまいますからね。 マナー違反ということで考えを改めました。 |
ECUを使いチンコントロールで電話の送受信、ライトの オンオフなどを、コントロールできるようにしました。 |
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タイヤが太いとはいえ砂浜を、介助なしで 走行するのはちょっと無理ですね。 |
電動車いすも前と同じインバケア社製。 見た目はほとんど変わりないですがモーターは GBモーターを使用。このモーターの性能は、絶大で トルクがあることをものすごく感じられ、特に低速での 威力は絶大でゆっくりとしたスピードで、段差を 超えてはくれる。これは、ラッチドモードを使っての 走行中は、本当に楽に感じる。今までは段差があると 勢いをつけるかモーメンタリーモードに変えてから 段差をこえていたのですが、そんな必要も なくなりました。 インバケア http://www.invacare.com/cgi-bin/imhqprd/index.jsp |
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またトゥルートラックシステムも、有効で、傾斜路でも まっすぐ走ってくれます。チンコントロールで デジタルのミニジョイステックを使用している人は 特にその高性能が、体感できるとおもいます。 逆にアナログのジョイスティックを使用していて ラッチドモードを使用していない方は、さほど 感じられないかもしれません。 http://www.invacare.com/ images/flash/storm/storm.html 上のアドレスをクリックして、TrueTrackを クリックするとその性能の有無の比較が 動画で紹介されています。 |
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ミニタスジョイスティック : これにより、走行制御は もちろん、リクライニングの操作、電話をかけたり ライトをつけたりなどができるECUの操作ができます。 とても軽く扱えるので口やアゴを使っての操作が 楽にできます。 しかしデジタルなので、モメンターモードでの操作は ちょっと面倒。 いつもラッチドモードのオートクルーズで 走行しています。 |
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走行中は、ヘッドレストに頭を乗せっぱなしなので 頭がヘッドレストから外れると、緊急停止スイッチが オンになるようにしています。そのため普通の スイッチでは、ボタンを押すと、通電、ボタンを離すと 通電が切断される為、秋葉原で、ボタンを押すと 通電が切断され、ボタンを離すと、通電する。 付属のボタンスイッチとは、逆の物を購入し接続して ヘッドレストにつけています。(写真のヘッドレストの ほぼ中央にある黒いボタン)これにより、段差などで たいせいがくずれ、頭が外れた時や、何らかの状況で ジョイスティックに口が届かなくても頭を持ち上げる ことにより、車いすが停止してくれます。車いすの 暴走回避に、かなり役に立っています。 |
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モーメンターモードでの走行。 ジョイスティックを倒すとその方向に移動、 離すと走行ストップ。 デジタルなので、走行スピードを変えるには そのつどモード切り替えが必要。モードは、3段階に、 調節可能。 動画では、トップスピード(6km)で走行。 加速、減速(ブレーキ)の細かい調整が、可能。 |
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ラッチドモード(オートクルーズ仕様)での走行。 ジョイスティックを前に倒すと徐々に加速し前進する。 ジョイスティックを離すと、そのスピードまま前進する。 曲がりたいときには、その方向に倒すと曲がる。 後に倒すと減速する。 止まりたいときは、後ろに2回クリックする。 加速、ブレーキの効き具合ともに、細かい調整が可能。 ジョイスティックを口から離しても、前進してくれるので と快適です。 このシステムは、今のところ、インバケア独自のものの ようです。なかなかまねのできないものだそうです。 |
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ゆっくりとしたスピードで、段差を越えるシーンです。 ゆっくりと段差を越えられるということは、衝撃を 防ぐことができ、安全かつ、車いすや身体に負担が かからず、とても便利です。 前の電動車いすだと、段差が越えられない場合は、 元に戻って、勢いをつけてまた挑戦。といった具合で とっても苦労しました。 越えている、角材は、高さ3.7cm。後の 転倒防止用補助輪のことを考慮すると、だいたい 4cmぐらいが限界でしょうか。 |